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三月は深き紅の淵を [本]

人付き合いの傾向もそうなんだけど。
一度気になったり、好きになったりすると、とことん密着する性質である。
本もそうで、気に入った作家の作品はその人ばっかり、どんどん読む。
今年最も読んだのが以前にも書いたシャム猫ココのシリーズと、恩田陸。
昨日ゴハンを食べながら読んでいたのも彼女の作品

三月は深き紅の淵を (Mephisto club)
恩田 陸
講談社 (1997/07)
売り上げランキング: 232148


本日読了。
このタイトル、どこかで目にしたような、と思ったら。
麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)の中に出てきてたんだった。
そして三月・・・の中にも麦の海・・・はちょっと使われている。
書いた順番としては三月・・・のほうが先なのかな?

麦の海・・・は思わせぶりで、読み進むうちにものすごい結末を期待してしまったので、ラストでがっくり。
そしてこの三月・・・は4章構成(すごくこの構成にこだわってるみたい)で、一冊の本をめぐって、ちょっとずつずれている世界が3章続いて「おー、面白いなぁ」なんて読んでいたんだけど、4章が。ねえ。

あの混沌とした構成は作為的なものだとは思うけど、狙いがよくわからないんだ。
うーん、わたしがアホなだけかなぁ。

恩田陸作品で最初に読んだのが象と耳鳴りで、これがものすごくよく出来た短編小説だった。
今まで読まずにいて損した!って思ったもの。
彼女の発想力、文章の美しさ、世界観は素晴らしいと思うけど、短編のほうが断然面白いし、出来がいいと思う。
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藍色

TITLE: Re: 三月は深き紅の淵を
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こんばんは。
トラックバックさせていただきました。

トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
by 藍色 (2009-02-14 03:25) 

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