努力しないで作家になる方法 [本]
ハウツーものは読まない主義(というよりも役に立たないから読むだけ無駄)だけど、これは小説だったので手に取る。
鯨氏の小説は二年ほど前にナントカってぇのを読んで、後半わずかを残すところで急に巻き起こった転調の激しさについていけず肌の合わない人とみなしてきた。
んで、これを読んで益々「合わねー!」と思ったのだった・・・。
まあその合わなさはさておき、あくまでもフィクションとされているものの、デビューまでにかけた年月と努力には脱帽。
この辺りの苦労(というかこれはもう執念以外の何物でもない)の描写はストレートで実に切なく息苦しい。
もし彼が身近にいる友人であれば、カンパでもしたくなるくらい。
己にここまで小説にかける忍耐と努力と根性があるか?いやない!!
と思わせることを目的とした?物語であって、なんとなく「作家になれたらいいなーえへへ」と思っている人は読まない方がいい。
なんとなく夢見ている状況を失うこと請け合い。
あと鯨氏のファンでない人は、中盤はヒッジョーにおもろくないです。
青春時代に見た映画やら読んだ本やら歌の名前を羅列されてもなー
これは鯨マニアが読んでウハウハする本だね。
2013-01-28 15:09
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