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タイピスト! [映画]

1950年代フランス。ローズはあこがれの職業、秘書になるため田舎を飛び出す。
保険会社の秘書として雇われるが、一本指打法の高速タイピング以外仕事はてんでこなせない。
あえなく一週間でクビを言い渡されるが、雇い主のルイはタイプライター早打ち世界選手権で優勝すれば、解雇を撤回するという。

主演のローズはある子供で子どもを産んだはいいが、無責任なパートナーが金欲しさに子どもを売り払ってしまい卒倒する幼い母親を演じたデボラ・フランソワ。
あの時のあどけなさを少し残したまま、今度は全く色合い違う映画でホワホワした女の子の夢を可視化。
かわいいものが大好きな女性ならば衣装や美術は見ていて楽しい。

が、この映画、結構なスポ根映画でもある。
何せ世界で頂点に立つためには一本指打法ではいくら早くても(本当にどうやって撮ってるのかと思うほど早い!)無理。
そこを矯正するところから始まって(マニキュアの色がポイント)、姿勢を直したり、集中力は健全な体に宿る!といわんばかりにロードワークまで始める始末。

そんな生活を送っているうちに二人の間には信頼と愛情が深まっていき・・・
うん、まあ、ハッピーエンドです。期待は裏切りまへんがな。
物語にひねりがなくて拍子抜けしちゃうけど、ローズがなんともかわいいのでまあいいか。
あんな秘書ならわたしだって欲しいぞ。

日本ではあまりタイプライターってなじみがないと思うけど、英語大好きなわたしの父のおかげで我が家には二台もあった。
一台はかなり古いオリベッティの製品で、なんともいえない綺麗なオリーブグリーンの色だった。
打つのも練習させられて、中学で英語の授業がはじまってからは、たまに教科書の英文をタイピングしてたっけ。

この映画でもタイピングのときに効果音がばしばし入る。
タイプのパシパシ文字を打つ音、改行のときにジャーっとよせる音、寄せきったときのチンッ!という音。
なんだか懐かしいなぁ、と思いながら見ていたら、タイプが打ちたくなっちゃった。
確かいつの間にか処分しちゃったんだよなぁ、あれ。もったいない。



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子どもが子どもを持つとこういうことになる、というなんだか悲惨な映画だったな。
最後に救いはあるけれど。
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