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無愛想に心打たれる [日記]

先日散歩をしているときにカフェを見つけた。
その名もsaitacafe
青いコーヒーカップの看板が印象的で、いかにもおいしいコーヒーを出してくれそうなかほり・・・
ついさっき別の店でケーキセットを食べたことはきれいに忘れて、ダンナとふたりいそいそと入店。

喫茶店としてはごくノーマルな規模のお店。広すぎず、狭すぎず。
でもずいぶんと大きめのテーブルで、なんだかゆったりしている。
カウンターの壁際の大きな水屋箪笥が落ち着いた感じ。
雑誌もちょっと変わったものをそろえている。

お店に入った時に、カウンターに店員さんがいたのだけれど、こちらをチラと見ただけで「いらっしゃいませ」がなかった。
聞こえなかっただけ、かもしれないけれど、好きに座っていいかのアナウンスもない。
ここでん?とダンナ(かつて飲食店勤務だったため、接客にはうるさい)と顔を見合わせたが、そのまま通りに面した窓際の席に陣取る。
陽射しがホカホカと気持ちよい。

お水とおしぼりを持ってきた30歳前後と思われる男性・・・
そんなに暖房をきかせていないせいか、首にストールなんか巻いちゃって、ソムリエエプロン姿。
これがもう、とてつもなく無愛想だった。
コーヒーをふたつ、と注文すると、低音ボイスで小さく「はい」とつぶやき、笑顔ひとつなく去っていく。

接客が乱暴なわけではない。水もちゃんと静かに置くし、ぞんざいな感じでもない。
ひたすら無愛想なのだ。
笑顔は母のおなかの中に捨ててきました、といった風情。
この時点であまりの愛想のなさにダンナとわたしは笑いをこらえるのに必死。

豆はちゃんとその場で挽いていて、丁寧にドリップ。
看板と同じ濃紺のコーヒーカップ(白山陶器)で提供。
お味はしっかり濃いめ。美味美味♪
メニューに冷めてもおいしいと書かれている通り、冷めるとちょっと味が変わって、通常渋みが増すのだけどそんなこともなく。
わたしちょっと冷めた味のほうが好きかも。
そしてコーヒーのお供にだされたお菓子がラスク!
これも美味しい。コーヒーに合うわ。
いやいや、偶然見つけたお店でこれだけヒットだとうれしい限り。

そして店員さんの愛想のなさは徹底されており、常連さんぽい人たちが来ても、冗談を言い交すわけでもなく、淡々と接客。
最近のカフェってフレンドリーな感じで接客もとても丁寧で愛想がいい店が多いけど、ここまでクールに無愛想が徹底されていると、いっそ清々しい。
なにこの潔さ!

男性ふたりで経営してるお店のようで、無愛想な彼が接客担当、もうひとり時々顔をのぞかせていた普通に愛想のある方が厨房担当だそうで。
なんだかいろいろと興味深いお店・・・

ダンナ曰く、無愛想な彼はS-最後の警官の綾野剛っぽいイメージだそうな。
顔が似てるわけではないけれど、確かにあんな感じかも。
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