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キラーズ [映画]

http://youtu.be/pQmTziga8XU

ポスターのコピーに、「日本-インドネシア 狂気は伝染する」とあったので、てっきり殺人欲求が高まるウィルスが蔓延して人々が殺し合いする話かと思っていたら違っていたぜぃ。ふぉっふぉっ。

野村は夜な夜な適当に女性をひっかけては、自宅の処刑室でなぶり殺しにし、その様子をビデオで録画しネットにアップすることを繰り返していた。
そしてジャカルタ、汚職政治家を追いかける実直なジャーナリスト・バユは、野村の殺人ビデオを見て内なる衝動がくすぶる。
そしてあることをきっかけに、彼もまた殺人に駆り立てられていく。

北村一輝の殺人シーンは、まるで弱った鼠をいたぶる野良猫のごとく、残忍で容赦ない。
トイレのシーンなんてね、あれはもう、心臓弱い人は確実に寿命が縮まるよ。
あまりにそういうシーンが多いうえに迫力満点に撮っているので、なぜ野村がそういう嗜好の持ち主になったかという点や、おそらく主たる要因であるはずの姉の姿がチラチラ出てくるけれど、うまいことリンクできていない物語の弱さとかが薄まっちゃう。
そのくらいにこの殺人鬼、非常に魅力的なのですね。

でも冒頭は完ぺきなまでの証拠隠滅をしているのに、だんだん杜撰になってきて、ジャカルタのほうで殺人が始まると、その杜撰さがどんどん加速していく。
まあそれは殺人を繰り返したために精神的に崩壊してきたから、という理由付けはできるけれど、ちょっとやりすぎてコメディチックな部分も。
トランクから女が出てくるシーンとか、あれだけ浴びた返り血が水で洗っただけでそうそうきれいなるのかとかね。

しかしわたし、ホラー映画って全然ダメなんだけど、なぜ殺人鬼物だと平気なんだろう・・・
もしやわたしにも殺人衝動が!?



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