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2つ目の窓 [映画]

奄美大島を舞台に、16歳の少年少女とそのまわりの大人たちの生き様を描く。

河瀬直美作品はお初。
海外で賞を獲ったりする割には小規模公開が多かったせいもあるし、なんとなく興味がなかったせいもある。
今回は映像がきれいかなぁ・・・と思って足を運んだのだが。
うーん、やっぱジゴロ・イン・ニューヨーク(どちらにするかぎりぎりまで迷った)を見れば良かったな・・・

映像は想像通り綺麗で、美しいだけじゃなくて嵐に荒れ狂うさまも映していてよかった。
ラストシーンの裸で泳ぐ二人の姿もちょっとした説得力がある。
Yahoo映画のユーザーレビューを見ると、この映画については9割近くが批判的な意見のようだ。
その主な原因が、劇中に二度出てくるヤギをつぶすシーン。

特に理由もないのにヤギを二頭も殺すなんて、という意見のようだが、それは見ている人の注意力不足。
最初のヤギは祭で皆にふるまわれたろうし、二度目は病の床に就く少女の母のために山羊汁が作られたと思われる(ちゃんと食べるシーンもある)。
ただそれがあまりにさらっとしているため、ヤギの命が絶えていくシーンの衝撃の強さとのバランスがとれていないせいで、「無駄な殺生」と言われてしまったのだろう。
見る人の注意力がないせいもあるけれど、見せ方が下手、ともいえる。

あとは16歳の男女がセックスをするシーンがあること。
うーん、やっぱりねぇ、せめてこれは18歳くらいの設定でやったほうが。
そのほか16歳の男子高校生にむかって「責任をとる覚悟がないから」と責めるシーン。
そりゃ責任も実際とれないし覚悟もできないでしょ、とオバサンちょっと気の毒に思ったわ。

主導権は常に女性にあり、女性が勝手気ままにやるけどそりゃー女は腹くくってるからね!何やってもオールオッケー!と監督が強引突っ走った映画、という気がしなくもない。
そこに「これからの女性はこうあるべきだ!すごい!」と思えば高評価だし、鼻につけば糞味噌にけなす、というのが今の世間の状況のよう。
わたしは・・・うん、ちょっと鼻につく、かなぁ。
だからといって全否定する気にはならないけど、次回作を見に行くか、と聞かれたら返す言葉もありませぬよ。

ま、俳優はみなさん素敵なので、誰かのファンであれば見てもいいんじゃないでしょうか。
榊英雄は顔出てないけどー
若い二人は粗野な感じがとってもいいしね。
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