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るろうに剣心 京都大火編 [映画]

えっと、説明不要だよね。
るろ剣ですよー!
もうね、舞台挨拶の試写会が当たらなくて、もういいや、公開まで我慢しよう!と待っていたのだった。
待ちくたびれた。
ので土日連チャンで見にいってやったぞ。

神谷道場でのおだやかな生活を送る剣心のもとに、明治政府から呼び出しがかかる。
剣心が刀を置いた後、影の暗殺者を継承した志々雄真実が、明治政府の転覆をもくろみ暗躍しているというのだ。
討伐隊はことごとく壊滅。もはや剣心に頼るしかないと乞われ、剣心は再びるろうの旅に出る。

正直言えばちょっと長い。物語の密度から考えると、もう少しスリムにできたと思う。
まあ登場人物がかなり増えているので長くなるのは仕方ないのかもしれないけれど、そのわりには剣心以外の人物の心理描写が少々弱い。
原作を知らない人(つまりわたしね)から言わせると、あんなに妖艶な駒形由美、ほとんど添え物で勿体ない!
滝藤さんのデコッ広な怪演もちょこっとでつまんなーい!
神木くんの瀬田宗次郎も底知れぬ不気味さはすごかったけど、そのバックボーンが明かされない。
うーん、まあこの辺りは伝説の最期編に期待、ということなのか。

さあ、ここからは褒めちぎるよ、用意はいいかい?笑

ある意味物語の物足らなさなんてどうでもいいか!と思わせる怒涛のソード・アクション!
確かにひと時代前のチャンバラ活劇とは全然違う。
一作目を見たとき、殺陣というよりはアクション、と確か感想を書いたのだけど、これは新しいジャンルと言っていいのではないか、と思える映画になっている。
以前からソード・アクションという言葉はあったけれど、これはそれに相応しい唯一無二の映画と言っていい。
速さ、鋭さ、切り口の斬新さ、居並ぶ敵を風のような速さで飛ぶように倒していく剣心。
そこにはもう、佐藤健という若者ではなく、まごうことなきかつて人斬りだった男がいる。

まず最初の剣心のアクションシーン、志々雄の手下たちを倒す前の静かな怒り、そして倒した後のスタスタと何事もなかったように歩く姿。
そこにまずゾクッとした。あの変わりよう。

ワイヤーアクションもかなり自然。
ずいぶん練習したんだろうなぁ。

もっと細かく褒めたいけれど、あんまり書いちゃうと感想じゃなくて映画の描写になってしまうのでやめておこう。
一作目の「この目にとまる人々くらいなら助けられる」レベルから、一気に国家の命運を背負うことになった剣心の静かな表情。
なんだかその表情をみて胸が痛くなってしまって。
ただアクションだけが目玉の映画と違うのがこういうところ。
佐藤健の演技力・・・顔があまりに整っているのでそちらをとやかく言われがちだけど、彼は本当に演技が上手いのだ。
彼の表情の芸の細かさもしかと見届けてほしい。

もちろんほかの出演者もすごい。
田中泯って舞踏家なのに、最近映画やドラマに大活躍で、ちゃんと目で演技ができる。
そのうえ体がしっかりできあがっているから、御年69歳とはとても思えないアクション。
蒼紫演じる伊勢谷くんとの戦いも大きな見どころのひとつ。

伊勢谷くんはビジュアル的に「えっと・・・漫画だよね?」と思うほどこの世のものとは思えない蒼紫っぷり。
ある意味全身包帯の志々雄よりも、立っているだけで異彩を放っている。
でもさ、今回は追い求める剣心とは一度も遭遇してなくて。
なんかタイミング悪いわ蒼紫・・・とちょっと笑ってしまったことは内緒です。

あ、あともうひとつ心の中で突っ込んだのが、三浦涼介くん演じる刀狩の張と剣心が戦うシーン。
なかなか刀を抜かない剣心に対して「刀を抜け~!」って張が言うんだけど、いやいや、抜刀術だから。
技繰り出すまで抜かないし!

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