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メイジーの瞳 [映画]

ロック歌手の母と美術関係の仕事をしている父が離婚し、6歳のメイジーはそれぞれの家で10日間ずつ過ごすことになる。
ふたりともメイジーを愛してはいるのだが多忙で、それぞれ新しいパートナーを見つけ、そちらにメイジーの世話を押し付ける。

どのメディアも書いているけれど、メイジーを演じるオナタ・アプリールが素晴らしい!に尽きる。
両親は時間と心の余裕がないだけで、自分はちゃんと愛されているという自覚を持っている。
持っているが、我を通すほど子どもではないし、我慢しきれるほど大人でもない。
その微妙な立ち位置や、大人たちを許すような憐れむような表情がなんとも切ない。

本来なら親と一緒にいるときに見られるはずの笑顔や屈託のない笑い声は、次第に両親の前ではなく、それぞれのパートナーの前でばかりに現れるようになる。
それにつれて皮肉なことに新しい破局と恋が芽生えるのだ。

それにしても、大人って、勝手だなぁ。
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