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キラーズ [映画]

http://youtu.be/pQmTziga8XU

ポスターのコピーに、「日本-インドネシア 狂気は伝染する」とあったので、てっきり殺人欲求が高まるウィルスが蔓延して人々が殺し合いする話かと思っていたら違っていたぜぃ。ふぉっふぉっ。

野村は夜な夜な適当に女性をひっかけては、自宅の処刑室でなぶり殺しにし、その様子をビデオで録画しネットにアップすることを繰り返していた。
そしてジャカルタ、汚職政治家を追いかける実直なジャーナリスト・バユは、野村の殺人ビデオを見て内なる衝動がくすぶる。
そしてあることをきっかけに、彼もまた殺人に駆り立てられていく。

北村一輝の殺人シーンは、まるで弱った鼠をいたぶる野良猫のごとく、残忍で容赦ない。
トイレのシーンなんてね、あれはもう、心臓弱い人は確実に寿命が縮まるよ。
あまりにそういうシーンが多いうえに迫力満点に撮っているので、なぜ野村がそういう嗜好の持ち主になったかという点や、おそらく主たる要因であるはずの姉の姿がチラチラ出てくるけれど、うまいことリンクできていない物語の弱さとかが薄まっちゃう。
そのくらいにこの殺人鬼、非常に魅力的なのですね。

でも冒頭は完ぺきなまでの証拠隠滅をしているのに、だんだん杜撰になってきて、ジャカルタのほうで殺人が始まると、その杜撰さがどんどん加速していく。
まあそれは殺人を繰り返したために精神的に崩壊してきたから、という理由付けはできるけれど、ちょっとやりすぎてコメディチックな部分も。
トランクから女が出てくるシーンとか、あれだけ浴びた返り血が水で洗っただけでそうそうきれいなるのかとかね。

しかしわたし、ホラー映画って全然ダメなんだけど、なぜ殺人鬼物だと平気なんだろう・・・
もしやわたしにも殺人衝動が!?



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ニシノユキヒコの恋と冒険 [映画]

ニシノユキヒコはお坊ちゃまである。育ちの良さからくるところの人当たりの良さ。
ルックスよし、セックスよし、普通に歩いているだけで女性がついてくる。
女性の求めていることがわかるのでモテる、永遠の愛を求めて女性と付き合う。
が、必ず女性は彼のもとを去ってしまう。
そんな彼の恋と冒険譚。

なのである。もう、本当にそれだけ。
竹野内豊が、端正な顔の中にのぞかせるダメっぷりの絶妙さ。
それはそれは楽しげに軽やかに演じていた。
対して女性陣。今が旬の女優さんたちがたくさん出ているけれど、丸顔目がクリッ!という似通ったタイプでそろえてしまっているので少々つまらない。
もっとバラエティに富んだ見た目にすると、ニシノくんの冒険っぷりが加速したと思うけどな。

この話、とても面白いのだ。
男女の機微というか、別れや恋に落ちてしまうときの顔がにやけちゃう感じ。
そういうのがとってもリアル。

が、井口監督、人のセックスを笑うなでもそうだったけど、やたらとどうでもいいような場面で長回しをする。
もちろん監督自身にそれはとっても真っ当な理由があって長回しにしているんだろうけど、わたしにはあの必然性が理解できないし、不快に感じるときだってある。
まあこのあたりは好みの問題ではあるけれど・・・
犬猫は面白かったんだけどなぁ。うーん。


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