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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 [映画]

100万ドルの当選通知を受け取ったウディは、賞金を受け取るためモンタナからネブラスカまで歩いて行こうとする。
家族はインチキだとたしなめるが、ウディは頑としていうこときかない。
息子のデイビッドは行って納得しないことにはおさまりがつかないと思い、同行することを申し出る。
頑迷な老いた父と中年にさしかかった息子との短い旅の物語。

ロードムービーというには移動距離が短いし、実のところ道中ウディの生まれ故郷でうだうだする(ここで父の過去を息子は知るところとなる)ので、旅というにも大仰だし・・・
週末のちょっとしたおでかけ物語とでも言おうか。
ちょっと不思議な距離感だ。

半ばボケたような父に手こずりながらも、デイビッドは父の過去を知り、お金に困っているわけでもないのにどうしてそんなに賞金にこだわるのかを知る。
口うるさい母と父はうまくいっていないんじゃないか、と思ってたけれど、その実結構俺たちいい家族なんじゃないか、と思い直したり。
そして最後に父に普段の彼からは想像もできないような思い切ったプレゼントをするのだ。

さして大きな事件はおこらないし、父の過去のエピソードも「そんな大変なことが!」なんて驚くものでもない。
そういう刺激を求める映画ではないので、普段超大作映画に慣れている人には退屈に思えるかも。
でもちょっとした皮肉とか、老いた兄弟たちが各々椅子に座ってかみ合わない話を続けたりする場面はとても面白いし、何と言ってもウディが運転するシーン。
これは日々をまじめに生きている人ほどうれしく思えるシーンだろうな。
後から思い出してじわじわと楽しい映画。

まあ文句をつけるなら邦題・・・これはひどいね。
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