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GF*BF [映画]

戒厳令下の1985年から2012年までの台湾を舞台に、三人の男女の愛と友情を描く。

高校生の三人は、窮屈な学生生活の中、それなりに自由を謳歌、学生生活を楽しんでいた。
メイパオとチョンリャンは周囲から仲の良い恋人同士とみられていたが、ふたりの間には何もなく、単なる友人同士だと聞いたシンレンは、自分の恋人になるようメイパオを口説く。

なんなんだ、このチョンリャンのウェット感は!と思ったら、彼はゲイだったのである。
メイパオのことは人間として大好きだが、愛情の対象とはならない。
実はチョンリャンはシンレンが好き、だが彼がストレートなことを知っているのであえて自分の気持ちを伝えたりはしない。
ものすごーく奇妙な三角関係が長い年月を経てどういう変化・・・歪みを生じるか。

おそらく若い世代には戒厳令下とか学生運動とか見ていてもピンとこないんだろうなぁ、と。
わたしですら物語でしか知らないもの。
だからこれはやはり大人が見てこその面白い映画なんだと思う。
三人の関係そのものはそんなに時代背景が重要とは思わないから、学生運動のくだりを耐えれば若い人ももちろん面白いかと。
好きになった相手が必ずしも自分のことを好きになるとは限らないという、もどかしさ。
好きか、そうでないか、単純な話なのに、何故こうもうまくいかないのかね・・・
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私の男 [映画]

奥尻島地震の津波で家族を失った10歳の花は、遠縁の淳悟に引き取られる。
花が高校生になったころ、ふたりのただならぬ関係を知った地元の名士、大塩は、花に別の親戚の家でいくよう諭すが・・・

賞を獲ったのでわりとみなさんご存じの映画かと思うのだが。
うーん・・・この話って結局花が淳悟とどういう関係にあったか、というのがキモだと思うのだけど、これが最初に明かされている。
明かされているから書いちゃうけど、「俺の娘だよ」というセリフがある。花もそれを聞いている。
だからわたしはふーん、実の親子なんだ、と思ってずっと見ていた。

だからふたりとも実の親子というハードルがありながらも、わりとひょい、と簡単に飛び越えてしまったような印象がしてひいてしまったというか。
この「そのハードル低すぎないか?」と衝撃をうけたのは、僕は妹に恋をする以来二作目だ。
あれもびっくりするくらい苦悩度が低かった!!

一線を越える決定的シーンがなかった、ということは、そうなるのが自然だったから、という解釈だとは思う。
けどな~そんな簡単なものかな~
だから大塩のおっちゃんが「たいへんなもの見ちゃった、これはいかんぞ」っていまさらオロオロするのが「おそいよ気づくのが!」と興ざめというか。

まあこれはあれだ、わたしが生理的に受け付けないってことなんだろうけど。
映像はきれいだし冬の厳しい感じが内容とマッチしてるし、そりゃあ俳優さんたちも熱演ですよ。
中学生から妖気をただよわす大人の女性までを演じた二階堂ふみなどあっぱれとしかいいようがない。
それでもまあ、全然好きになれない映画だったりするかな。

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