SSブログ

マイライフ・アズ・ア・ドッグ [映画]

先月BSで放送されていたのを録画。ようやく見終えた。
これ、わたしが映画館へひとりででかけて見た初めての映画なのである。
製作年は1985年らしいけど、わたしが見たのは二番館である星ケ丘三越の映画館。
確か大学に入って間もないころだったと思う。
三越の折り込み広告を見ていて上映を知り、なんかこれ、見なきゃいけないような気がする・・・と思ってでかけたのだった。
たまに内容も知らないのにポスターやひどいときはタイトルだけで「これ、見なきゃ」という映画がある(月とキャベツはタイトルだけで見に行った。そこから十数年、山崎まさよしに青春?をささげることになる)。
たいていそういう映画に外れはない。
結局この映画がいたく気に入って、「映画って面白い!」と思ってしまって映画館に通い続けて今に至るのだから人生オソロシイ。

ラッセ・ハルストレム監督がこの作品後、やかまし村の子どもたちを撮ったり(レンタル屋でバイトしてるころ、これ子どもたちに大人気だった)、ハリウッドに進出する。


マイライフ・アズ・ア・ドッグ 【HDマスター】 [DVD]


50年代のスウェーデンが舞台。
父は遠洋で仕事をしており、まったく帰ってこない家庭に育つイングマル。
兄とはケンカばかりで、それは病気の母の癇癪の原因となっている。
母の病気が重くなり、夏休みの間兄はおばあちゃんの家へ、イングマルは叔父のもとに預けられることに。
不安でいっぱいのイングマルだったが、ユーモラスな叔父はよき理解者で、彼は田舎の生活にすぐになじむ。
友だちもでき、ペットホテルに預けてきた愛犬のシッカンのことは気になるけれど、元気に日々をすごすイングマルだった・・・

さすがに大好きな映画でも20年以上に見たきりだったので大分細かいところを忘れていた。
当時はそんなに暗い印象は抱かなかったけれど、辛いシーンがかなりあって驚いた。
母が癇癪を起こして怒鳴り散らす声が聞こえないように、耳をふさいででたらめな呪文を必死に唱えたり、母の為を思ってすることがどんどん裏目に出てしまったり。

せつないなぁ。

自分が見た当時何故この映画にひかれたのか・・・
こういった類の映画を見たことがなかった(それまではハリウッド超大作とかチャップリンくらいしか見たことなかった)からかもしれないし、単に子どもたちが生き生きしてるのが楽しかったからかもしれない。
変な人がたくさん出てきて、イングマルは「ちょっと変わっている」と大人たちから思われている少年なのだけど、もっと変な人なんて世の中にはたくさんいるし、別にそれの何がいけないのか、って感じの空気が気に入ったのかもしれない。
そして辛いことがあっても気の持ちようでどうとでもなる、ということ。
わたしの楽観的な要素って、そういう映画が好きという積み重ねからできているのかも?


nice!(0)  コメント(2) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。