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FRANK -フランク- [映画]

ジョンはいつか音楽で有名になることを夢見ている青年。
つまらない仕事をこなしながらも、作曲し、そして自分の才能のなさに気落ちする日々。
しかし偶然にもフランクがリーダーが率いるバンドに、キーボードとして参加することになる。
フランクは大きなはりぼてのお面をかぶってはいるが、気さくでなにより音楽の才能に満ち溢れていた。
ジョンは自分の運命が大きく変わり始めるのを感じるのだが。

タイトルになっているし、もちろん主役はフランク。
そのはずなんだけど、わたしはジョンのことが気になって仕方なかった。
何故なら、わたしをもしこの映画の中に当てはめるとしたら間違いなくジョンだから。
夢はあるものの自分の才能のなさを自覚し、もんもんとした生活を送る・・・・・
まあ今のわたしはもんもんとはしてないけれど、若いころはまあそれなりにグズグズ考えてた。

才能があるフランクに、ジョンはのっかることしかできない。
ほかのメンバーのように共鳴する、ということができないのだ。

自分たちの納得する音楽を追及するフランクたち。
ジョンはそれがもっと世間に知られるべきだと思っている。
レコーディングの様子をネットにアップして、世に出ることを考える。
それがどうフランクに影響を与えるかは見えていない。
何故なら、ジョンにはフランクの本当の姿が見えていないから。

ジョンの思惑通り動画は評判となり、大きな音楽祭に参加できることになる。
ただ音楽を楽しんでいたフランクが、自分を受け入れてもらえるかも、と思ったところへジョンはつけ込むようにして、メンバーを音楽祭へ連れて行く。

当然のように訪れる破綻と再生。
そしてその再生に組み込まれることのないジョンの存在の切なさ。


ジョンを演じたドーナル・グリーソン、イギリス英語がきれいだな~と思っていたら、ハリーポッターのロンのお兄さん役の人だそうで。
美形なのにとっても凡庸な雰囲気を出していてうまいな、と思った。
あとマイケル・ファスベンダー!お面をとるかどうかは映画を見て確かめてほしいけれど、「誰がやってもいいんじゃない?」という役に挑んで、最後のあの説得力。
この人には音楽しかないのだな、という切なさと、一筋の光。

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ミリオン座にいたフランク。びっくりするわ。笑
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FORMA [映画]

不穏な空気、という言葉を軽々しく使ってはならない。
この映画ほどに不穏でなければ・・・

というくらい「不穏な空気」が充満して、スクリーンから何か得体のしれないものが飛び出てきそうな映画だった。
単館系で上映される映画を見るかどうか取捨選択する手段として、わたしは某サイトの男女2~3人の映画評を参考にしている。
それでこの映画、いずれも異様なほどの高評価。
じゃあ、と見に行ったのだが、辛かった。正直最初の10分でうんざりしたし、イラつきもした。
はずれだったな、と思った。

9年ぶりに再会したアヤコとユカリ。
フリーター生活のユカリを、アヤコは自分の会社に勤めろと強引にすすめる。
初めのうちはそれなりに付き合っていたふたりだが、アヤコの態度が奇妙に変化していく。
ユカリは精神的にじわじわと追い詰められていく・・・

寄りのショットがほとんどないので、登場人物の顔というか表情すらよくわからない。
伝わってくるのは、アヤコの平凡な顔立ちに隠された抑えようのない苛立ちと、アヤコの父親の娘にどこか遠慮し、持て余している様子、そしてユカリの自主性のなさ。
そこに能天気なユカリの婚約者とストーカーが絡んでくる。

実ははずれだな、と思った理由のひとつに、冒頭で話の落ちが見えてしまったこと!
あー、これって父親があーでこーで最後はこうなっちゃうんだろうな、と思ったそのままに話が進んでいってしまった。
ああ、なんのひねりもなかった。
でもこの映画は物語の奇抜さを楽しむ類のものではないから、まだそれはいい。
どうも延々と流れる日常生活のひいた映像、というのがわたしはとても苦手らしく、この映画ではそののぞき見のような映像の積み重ねが肝なので、まあ肌に合わなかった、ということなんだろう。

けれど映画館で見てからすでに2週間近くすぎても、あのざわざわと心の際を無遠慮にもてあそばれているような感覚が、ふとした瞬間によみがえる。
確かにすごい映画なのかも。
でもわたしはこのFORMAという映画、だいきらいだ。

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で、まあ渋谷に降り立つ決意をしたんですよ [TarO&JirO]

ダンナのお許しが出たので(というか、別にいつも却下はされない。でも反対されないと甘えにくくなるというこの人の心の不思議さよ)、11月11日、ポッキーの日。渋谷へ行っちゃうことにした。
おそらく初めてこだまで東京へ行くことになりそう。
本持ってかなきゃ・・・

さて、この日はツーマンライブでお相手、というか主催が大石昌良氏。
実はまったく曲を聴いたことがないのだが、お名前はよく聞く。
というのも長澤くんのお友だちなんだよね。よく対バンしていた時期もあった。
長澤くんの友だちなら、きっとうつろな目になることもなかろう、というのが東京行きを決めた大きな理由のひとつ。
YOUTUBEでお勉強していかなくっちゃ。

んでこのライブ、手売りチケットがあるため、大石氏のサイトをみていたところ、なんと彼は3年前にタロジロのレコーディングのプロデュースをしたことがあるそうな。
あら、びっくり。
じゃあ最後にセッションなんて楽しいこともあるかもね。わくわく。

ライブ翌日の散歩も楽しみ。どこ行こうかな。

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そういえばタロくんの本名は公太朗と書くのだけど。
わたしこれをプロフィールで見たときに何の迷いもなく「きみたろう」と読んだ。
先日友だちに本名はきみたろう、って言うんだよ、と教えたら、「珍しい名前だね」といわれ、その時初めて「あれ、こうたろう、かもしれない」と気づいた。
まあ正解はきみたろう、だったのだけど。
これはどうも親戚のおばさんに公子さんという人がいたから・・・
天国のきみこおばさんありがとう(なんのこっちゃ)。
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