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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [映画]

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの新作。
彼のアモーレス・ペロスは面白かったけれど、バベルは全然面白くなかったな・・・
と思いつつ、これまた予告の出来がいいのである。



ヒーロー映画バードマンで一世を風靡した俳優・リーガンは落ちぶれた今、ブロードウェイの劇場で芝居をうち、起死回生を試みる。
かつてドラッグ中毒だった娘とはうまく話せず、降板した俳優の代役は才気にあふれ、その傲慢な態度でリーガンの神経を逆なでする。
はたして無事に初日の幕は上がるのか・・・

ものすごい長回しにびっくり。
インパクト狙いでオープニングに長回しってよくある手法だけど、ほぼ全編長回し(風)。
古い劇場の舞台裏の雰囲気と合うけれど、ここまでする必要あるのかなぁ・・・とは思う。
ただ長回しのついでに時間をひょいと飛び越えるので、テンポはとてもいい。

次第に精神的に追い詰められる主人公と、その幻聴と超能力??に見る側は戸惑いながらも、後半で「ああ、やっぱりそうなんだね・・・」とネタ明かしも。
事態は深刻なハズなんだけど、笑えるシーンも多くて楽しい。

ハリウッドの映画界、映画界を一段下に見ている演劇界の俳優や評論家、SNSに翻弄される大衆。
すべてを痛烈に皮肉っているけれど、厭世的にならず、ラストは力技のファンタジー!
納得の娯楽作なんである。
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