カンバセーションズ

監督　ハンス・カノーザ
出演　ヘレナ・ボナム・カーター　アーロン・エッカート　ノラ・ザヘットナー　エリック・アイデム

とある結婚披露パーティーの会場。
華やかな空気から少々浮いた感じの女性が一人。
煙草を吸いに人ごみから抜けると、話しかけてくる男性。
他人のようなふりで会話を楽しんでいるふたり、実は10年前に別れた男女だった。

おそらくこのまま舞台劇にしてもOK、な感じの作り。
二人の延々と続く、よくここまで喋る事があるもんだ、と感心するほどの会話と、台詞の合間ににじみ出る過去の風景が見る側のイメージを膨らませやすいように上手く挿入されている。
が、面白いのかと問われれば「少々退屈」なのはなかなかコトが進まないせいなのか・・・

その長々した進まない話を彩る為のテクニックが、カメラを複数台使い、違う角度から同じ場面を見せるというもの。
最初のうち、それは観客も男も女も見えるものは全く同じなんだけど、後半、ふたりの思いのベクトルがズレと平行して微妙に違ってくる。
うん、まあこれは面白いけど、見てるほうは集中力注意力を要するからちょっと疲れるのよね・・・

会話劇って言葉のキャッチボールの面白さや、ちょっとした受け取り方の違いなんかが面白いのに、それに集中できないのは勿体無い気がする。のですが。

驚きなのが、ふたりの若い頃を演じる役者さん。
よく雰囲気似てるのよねー。
最初はそうでもないんだけど。

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