隣のシイタケ

会社でお昼ご飯を食べる時、ふとお隣の酒屋さんの物干し台が目に入った。
立派なシイタケが天日干してある。
うわー、立派なシイタケだねぇ、おいしそうだねぇ、と同僚たちとひとしきり盛り上がり、でも曇ってるよね、雨降るって予報もあったよね、なんて話をしていたら、雨降ってきて。

まあすぐに気がついて家に入れるだろう、と思っていたらその気配が全くなく。
電話で教えよう、とタウンページで番号を探すも載せていない・・・
放っておこうか、でもシイタケもったいないし・・・、と傘差して知らせに行くことに。

酒屋のおじさんの家ではジョンコという犬とミッキーという猫を飼っていて、それにちょっかいだしてるうちに仲良くなったのだ。
知らせに行くと、おじさん店先で呑気に新聞を読んでいた。
どうやら奥さんが干したままでかけていったらしく、おじさんはシイタケのことを知らなかったらしい。
ありがとうと言ってくれたけど、「布団干しっぱなしですよ」と知らせに行く隣人はあっても、「シイタケが濡れてますよ」と知らせに行く隣人は、そうはいまい。
ていうか、ちょっと恥ずかしかったわ。笑