SSブログ

シャニダールの花 [映画]

石井岳龍監督作品。
別に避けてきたわけではないが、この監督の作品を見るのははじめて・・・かも。

女性の体に寄生する花シャニダール。
その花が新薬開発に重要な役割を果たす。
花を咲かせるために製薬会社は彼女たちを隔離して生活させる場所を提供。
そこへ女性たちのセラピストとして赴任してきた美月。
植物学者の大瀧と美月は次第にその距離を縮めていく。

人に咲く花、というと利重剛監督のクロエを思い出す。
あちらは寄生ではなく病で、花が育つと人が死んでしまう、という設定だったと思う。
花の為に友を失い職を失い、とうとうふたりきりになってしまった恋人が、ふかふかのベッドに横たわる。
その空間がどんどん小さくなっていき・・・まあ、一見の価値はあるので、興味のある方はレンタル屋で探してみてくだされ。

こちらもクロエのような幻想的な雰囲気を残しつつも、人の感情はもっとあからさま。
山下リオが演じる少女がよかったね。
彼女と伊藤歩があからさま部門担当。
劇中山下リオは「生物学的に問題がある」と言われていたけど、それってなんだったのか。
説明なくてわからなかったけど、性同一性障害とか?中性っぽい描き方だったからそんな気がしたんだけど。
この映画、そういう細かいところが拾えてなくて、いろいろ消化不良が。

第一主人公二人がくっつくのが少し唐突。
大瀧が美月に惹かれるのはわかるけど、美月のほうは正直そんなに大瀧のこと気にしてないように見えた。
ラストはもっと唐突。
あれでは結局自然の意思が人類の滅亡を望んでいる、というように取れて希望もへったくれもないよな。
そして大瀧の蛇柄の黒い皮パンツがすんごい浮いて見えたのはわたしだけ?
そんな変な所に妙にひっかかって、映画の雰囲気は嫌いではないものの、なんだか散漫な映画という印象なのであった。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

選挙本日の夕飯 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。