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カノジョは嘘を愛しすぎてる [映画]

新年一発目は大好きな佐藤健の映画を見に行く!
と決めていたわけではないが結果そうなった。
去年試写会で見たけれど、前売りを買っていた。
年末見ようとしたら満席で見られなかったのよね~

公開4週目の平日夕方の回のわりにはお客さん多かったかな。
どうやら興行収入も10億超えたそうで。
首都圏ではかなりイベントを開催していたので、この成績がそれに見合う結果なのかは素人のわたしにはわからないけれど、まあそこそこヒットしているみたい。よかったよかった。

初見で何故感想を書かなかったか、というと、予想外の舞台挨拶で久々に会えたたけるんにぼーっとしたせいで、映画に集中できなかった、というわけではなく。
あれ?
ううん?

と思ったからである。
なんていうかね、すらすらすら~っと話がテンポよくすすんでいくのはいいんだけど、さらっとしすぎであっけなかったから。

健くんが出演するというので、原作の漫画を読んだ。
最初は天才サウンドクリエーターが主人公で偶然恋に落ちた高校生の女の子が天性の歌声をもっていて、という何とも尻がむず痒くなるような設定に及び腰だった。
でも流石に人気の漫画だけあって、枝葉末節の物語がとてもしっかりしている。
長編の連載漫画だけあって登場人物の心理描写が事細になされていて、どの人物も魅力的。
確かに面白いのである。大人が読んでもちゃんと面白い。
こういうこまか~い描写を映画で全部やれ、というのが無理なのはわかっている。
しかし、それにしてもずいぶんとさらっとしてやしないか。

その台詞の裏側には、あの人のあんな想いとかこの人のこんな行動がからんでいるのに、というフラストレーションがつのるつのる。
原作を読まずに見たらどうだったのか・・・(試写を一緒に見た同年代の同僚は「なんか駆け足だったよね~、でやっぱ漫画みたい」と言う感想だった)

けれど実はこの映画、テレビで放映されたサイドストーリーが存在するのだ。
それを見ると「ああ、これこれ、これが見たかったのよ」という内容。
でもね、映画って映画館でひとつの作品として見て面白いかで勝負すべきであって。
サイドストーリーを見てコンプリートじゃダメでしょ、と思う。
スピンオフという更なる面白さがある、というなら全然文句ないんだけど、この映画の場合は完全に補足。

決して出来が悪いわけじゃない。
キャスティングはほぼ満点に近いはまり具合(高木さんはもう少し愛嬌のあるオジサマがよかったけど)でお見事。
ファンのひいき目を抜きにしても、健くんの役作りは完ぺきだと思う。
あとやはり理子を演じる大原櫻子ちゃん。この子の声がすごい。
久々に劇中歌を聴いて鳥肌がたった。おまけにかわいい。
この子をオーディションで見つけたことは、この映画にとって本当に大きなことだったと思う。
いろいろ文句垂れてるけど、映画館で彼女の歌声を聴きに行く価値はあると思うよ。

たださら~っとしてんのよ。
この漫画、もしかしたら連続ドラマ向けだったのかもなぁ。
ツイッターで「号泣しました!」って書いてる子が沢山いて、本当かな?と思っていたら、後ろの席の女の子がマジで号泣していて。
どこで泣けるのか教えて欲しいよ・・・オバサンおいてけぼりだよ・・・
と二度目もさら~っと見終わったわたしは心の中でつぶやいたのだった。

あとエンドロール後の映像は一度目も思ったけどやっぱり蛇足だと思う。

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