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NO [映画]

1988年、ピノチェト政権末期のチリが舞台。
ピノチェト政権の続行を受け入れるか否か、Yes派とNo派に分かれて国内は揺れる。
そんな中、公平をたもつため、投票が行われるまでの27日間、それぞれの陣営のCMを毎日15分ながすことが決まる。
反対派のCM作りのため、フリーの広告マン・レネが起用される。
結局賛成派が勝つであろう、と誰もが思っている出来レースに、レネは乗り気ではなかったが・・・

ガエル・ガルシア・ベルナル主演なので見に行っただけで、内容は全然気にしてなかった。
政治的な要素を含んでいるものの、すごくかわった映画でそこそこ楽しい。
ふたりで会話するシーン、というのが多かったのだけど、話は明らかに同じことを続けてしゃべっているのに、撮影場所が全然違ったりして、不思議な感じがした。まあ、そういう映画ってたまにあるんだけど・・・

娯楽映画としてはちょっと弱いけれど、知らない世界を覗き見る楽しさはたっぷりある。
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るろうに剣心 伝説の最期 [映画]

封切日に見てまいりました。大ヒットしてるみたいで、健ファンとしてはとてもうれしい。
まあべつにコケたとしても健くんがいい演技をしていればそれでいいのだけれど、いろいろ言われるからな~
芸能記者なんてロクなもんではないと思っているけれど、いまどきはネットでそれらしく名乗って適当に記事を書く、ただの悪意の塊のひともいるからホント迷惑。

志々雄の船から突き落とされた薫を追い、海に飛び込んだ剣心が海に打ち上げられ、謎の男に助けられるというシーンで終わった京都大火編。
その男は剣心に剣を教えた比古清十郎で、剣心は志々雄を倒すために飛天御剣流の奥義を伝授してほしいと乞うのだった。

相変わらずアクションが素晴らしい。
もうね、言っちゃいます。この映画はずべこべ言わずにこのアクションを全身全霊で楽しむ映画だと。
突っ込みどころ、いろいろあります。
十本刀がほとんどフィーチャーされなかった(三本刀くらいで間に合った)ことには肩透かしどころか「あれなんだったの?」感ありまくりだし、数日間昏睡状態だった人が目が覚めてすたこら海辺を歩いたりできるかとか、左之助内臓破裂してんのになんで動けるの?志々雄の刀の仕組みとか。
それは韓国ドラマ並みの突っ込みポイント満載。

でも個々の演技はいい。
打ち首のシーン、暗殺した者の名前を読み上げられるときの剣心の表情の奥深さ。
瀬田宗次郎の爆発する感情。
方治のおでこ・・・←違う

シンプルさわかりやすさでは一作目、物語では二作目、アクションなら三作目。
そんな感じのシリーズになっております。はい。
今なら2・3作続けて劇場で見ることができるので、アクション大好きな人は見に行くべし。
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ぼくを探しに [映画]

ベルヴィル・ランデブーのシルヴァン・ショメ監督が、初の実写映画にのぞんだ作品。
わたくしアニメってどうも苦手でめったに見ないのだけど、ベルヴィル・ランデブーはおすすめされて映画館で見た。
独特の絵のタッチといい、奇想天外な発想といい、とても楽しいアニメ映画だった。
この映画もたしかにアニメにありそうな色使いだな、と思わせるにぎにぎしさ。

幼いころに両親を失ったショックから、言葉をしゃべることなく大人になったポール。
伯母姉妹に育てられ、彼女たちののぞみであるピアニストになるべく、日々ピアノを弾く日々。
単調な毎日だったが、ある日同じアパルトマンに住むミセス・プルーストと出会う。
彼女が作るお茶は特別な力を持っていて、それによってポールは脳の片隅から両親との記憶を取り戻していく。

まさにファンタジー。途中、あら、かなりきびしめな内容?と思わせながら、最後はすっきり、の着地点。
ミセス・プルーストの部屋がなんとも素敵。
女性は見て楽しいだろうけど、男性はどうだろうなぁ。
少しうざったく感じるかもね。

それにしても、だ。
最初の印象は陽気で無神経だけど人のいい伯母姉妹が、かなりダークな人たちだったのが薄気味悪い。
だってあんなピアノを甥っ子に弾かせるなんて、ねえ?
ほとんどそれはホラーでしょ。
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監視者たち [映画]

韓国警察特殊犯罪課で凶悪犯の行動監視を専門とする部署へ配属されたハ・ユンジュ。
ソウルではある武装犯罪集団が暗躍していたが、その姿かたちはなかなかつかめずにいた。

いんや~、これ面白い。
韓流ブームのころだったらかなり大規模に公開されていただろうに。
お隣を国を嫌うムード、わたしは好きではない(というか国益考えたら無駄)。
なにより面白い映画を見る機会が減ってしまうのは、悲しいことよ、と思います、はい。

わずかな手がかりから犯罪者を特定し、マークして徐々にその間合いを詰めていく。
常套手段だけどこれがめっぽう面白い。
主人公が見目麗しい華奢な女性っていうのもいいし、犯罪グループのリーダーは私の頭の中の消しゴムのチョン・ウソン。
格好いいです。あんまりしゃべんないのがまたいい。
身内のミスに容赦がなくて、危険を察知すれば迷わず相手を殺す。
そしてキレッキレの頭脳、状況判断力。はまってる~

内容はシビアだけど、会話がわりとアットホームな感じなのも、緊迫するシーンといい対比になってる。
チーム内でコードネームは動物の名前をつけるのだけど、主人公は何がいい?と聞かれて「小鹿」と答えるんだけど、実際にリーダーが皆に披露したのは「子豚」。
こんな感じでユーモアあふれるシーンが多くて楽しい。
クライムサスペンスが好きな方にはおすすめ。
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イン・ザ・ヒーロー [映画]

スーツアクターの本城渉はアクション一筋に生きてきた。
いつかスクリーンに顔を出す日がくることをめざしていたが、とうとうその日がやってきた。
しかしそれはとても危険なスタントだった。

うん、素直に面白い。
わたしはスーツものって仮面ライダー電王と、今放送している仮面ライダー鎧武くらいしか見たことがないけれど(あ、名古屋のご当地ヒーロー、グランスピアーもわすれたらかん!)、漠然と「中の人って大変だよね~」と思っていたのが、具体的にどう大変なのかがよーくわかる映画。
若くて実力はないけど生意気な新人俳優を演じる福士くんが、ヒーローのいでたちをさせられ、かぶっただけで息も絶え絶えというシーンは、それがもっともわかりやすく表現されたシーンだろう。

劇中、日本でアクションを志す役者は、ほとんどスーツアクターになる、というくだりがある。
そうだよね、日本てアクション映画ってあまり作ってないもんなぁ。
今年グランスピアーのエキストラに行ったのは、炎天下でじっとしてるだけで蒸発しそうな日。
スーツアクターさんはテスト、シーンをひとつ撮り終えるごとに頭の部分を外してスタッフにあおいでもらってたけど、死にそうな顔してたっけ。
でもカメラがまわると格好いいアクションを繰り広げる。すごい仕事。

話がずれちゃった。
この映画、そういう裏側をかなりさらしちゃってる。
大人は見て面白いけど、あまり小さな子どもには見せないほうがいいかも。
夢が壊れちゃうもんね。

クライマックスの殺陣シーンも圧巻。
殺陣好きにはたまらん場面だと思う。

ただやっぱりあの高さからワイヤーもマットもなしで落ちてさらにあの殺陣って不可能だよ。
無理無理。死んでたって文句は言えない。
それに今はなにか問題がおこると映画って公開できなくなる場合もあるから、あんな危険なスタントをノーワイヤーで!と言い張る監督なんていないと思う。
しかもノーテストぶっつけ本番!って感じだったけど、それもありえない。
それまで現場の裏側を丁寧に描いていたのに、最後は急に雑になるのが少々気になる。

あとものすごく気になったのが音楽。
ダサくない?
いいシーンでうわっと感情が高まってきたところに悪目立ちするボーカルでへんな節回しで歌われて、かなり興ざめだった。
音楽が流れてあんなにびっくりしたの、初めてかもしれない・・・

ま、この映画を見た後に仮面ライダー鎧武を見るとさらに楽しく見ることができるのは間違いないのであった。
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ルパン三世 [映画]

説明不要だよね?
わたしは子どもの頃にアニメで何度か見た記憶はある。
けれど本当にそれだけで、まったく思い入れはない状態で見た。

今回の映画の物語が原作にあるのかどうかもわからないのだけど、スケールはそんなに大きくはないものの、わりとよくできた脚本だったと思う。
ただもちろん突っ込みどころは満載である。
それにしても世界的な泥棒集団の設定なのに、やたら東洋人が多いのはもそっとなんとかならんかったのか。

あと、劇場で予告編を見たとき、登場人物は英語をしゃべっていた。字幕出てたし。
それが日本語でアフレコされている。
西洋人のおっちゃんも日本語だし、日本人キャストもアフレコ(そうでない場面もあったかもしれないが)。
このアフレコしてます感が、全編通して違和感を抱かせた。

でもスタイリッシュな泥棒が破天荒な作戦で相手の裏を書いて盗みを働くことを楽しむ、ということに関しては楽しめる。
ルパンとふじこちゃんのダンスシーンも楽しかった。
でも黒木メイサって美人なんだけど、どうしてあんなに色気がないのか・・・
もうちょっと頑張ってほしかったな~

そして綾野剛くんはあれでよかったのだろうか・・・
お笑い担当と言うかなんというか・・・
笑いが起きたシーンの半分以上は綾野くんの登場シーンではないだろうか。
そんなに出てないのに。
ま、さすがに北村龍平監督だけあって、ソードアクションはお得意らしく、五右衛門の戦うシーンはなかなかに格好良かった。

ネットでの評判は散々。酷評が多いようだけど、そこまで駄作ではない、と思う。
そこそこに楽しめる娯楽作にはなっていると。
でも原作ファンには許しがたい部分が多々あるのでしょうね・・・よーわからんが。


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カニバル [映画]

グラナダで仕立て屋を営むカルロス。
自宅とその向いにある店との往復、生真面目で規則正しい毎日を送る独身男性。
しかし、週末になると郊外へ出向き、女性を殺しては解体し、その肉を食べる殺人鬼だった。
同じアパートに越してきた女性を殺めたあと、その双子の姉ニーナが妹の行方を捜しにカルロスの前に現れる。
その美しさに食指を動かされると同時に、今までに感じたことのない感情をニーナに抱くのだった。

カルロスは腕のいい仕立て屋で、もちろん自らもパリッとしたスーツを着こなし、店や部屋も美しく整頓され、規則正しい生活。
それはあらぬ疑いを抱かれないためのカモフラージュでもあるのだろうが、もともとの性格でもあろう。
ひたすらに女性の肉を食べることを愛し、食事は少しのワインと(って、あれ血じゃないよね?さすがに)女たちの肉があればいい。
他人と食事をするシーンがあるけれど、女性の肉以外はおいしく食べられないようだ。
まさに徹底したカニバリスト。

残虐に殺すわけでもないし、解体シーンも直接的には出てこない。
おまけにカルロスの孤独を漂わせた表情と洗練された身のこなし、生活を見ているうちに、彼に嫌悪感などまったく感じなくなる観客は多いだろう。
ただカルロスの生い立ちや同業者らしき年配の女性との関係が見えず、何故彼がカニバリストになったかわからないし、同じ顔なのに妹でなく姉を愛したのか(だってニーナに一目ぼれっぽかった)。
いろいろ謎が多すぎて消化不良な部分が多い。

ふたりがお互いの思いを確認するシーンでは、あまりにカルロスの言葉が足りず、ニーナがとても傷ついているのに、それに気づかないのかカルロス、フォローなし。
それがもとで悲劇的な結末を迎えるのだが。
はがゆかったな~このシーン。
男はいつも二言くらい言葉が足らないのだ。
そのくせ要らぬことは一言多い(女はもっと多いけど)。
静謐さを感じる映像は美しく、一見に値する。
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こっぱみじん [映画]

母の「手に職をつけなさい」という言葉のままに、なんとなく美容師になった楓。
単調な日々、ヤル気のある同期との差は開くばかり。
そんな行き詰まりを感じていたところに、幼馴染の看護師、拓也が地元に戻ってきた。
楓の兄、隆太の親友で、楓の初恋の相手。ときめく楓だったが、実は拓也はずっと隆太のことが好きだったのだ。

主人公はとんだあまちゃん。
仕事はだらだらこなしているだけだし、つきあっている恋人も、相手が告白してきたからなんとなく交際しているだけ。
一見まともそうな隆太とその婚約者も、実は婚約者は浮気・・・ではないな、本気で好きな相手がいる。
彼女の孤独に隆太はまったく気づいていない。
そして拓也はゲイということをひた隠している。

複雑な、でも自分の周りにもあんがい簡単に転がっていそうな人間関係が、とても丁寧にフラットに描かれていて、登場人物の誰もに自分のかけらを見つけられるという、珍しい映画。

みな自然な佇まいで好感が持てるが、特に主人公楓を演じる我妻三輪子がいい。
突出して美人という訳ではないけれど、なんとなく気になる顔。
泣きそうな笑顔におばちゃん惚れちゃう。

好きになった人に好きになってもらうのって、50パーセントの確率のような気がするけれど、実際には0か100かしかないわけで。
人生の大博打だよね、まったく。
でもって大好きな相手のすべてを受け入れて成長していく若者たちがとってもまぶしくて、みな若いうちはどんどんこっぱみじんになるといいよ、と思えるのだった。

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これに主演してたんだよね、我妻三輪子。
これとはなればなれに、両方とも見たくて見逃してたんだよなー、あー

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マイライフ・アズ・ア・ドッグ [映画]

先月BSで放送されていたのを録画。ようやく見終えた。
これ、わたしが映画館へひとりででかけて見た初めての映画なのである。
製作年は1985年らしいけど、わたしが見たのは二番館である星ケ丘三越の映画館。
確か大学に入って間もないころだったと思う。
三越の折り込み広告を見ていて上映を知り、なんかこれ、見なきゃいけないような気がする・・・と思ってでかけたのだった。
たまに内容も知らないのにポスターやひどいときはタイトルだけで「これ、見なきゃ」という映画がある(月とキャベツはタイトルだけで見に行った。そこから十数年、山崎まさよしに青春?をささげることになる)。
たいていそういう映画に外れはない。
結局この映画がいたく気に入って、「映画って面白い!」と思ってしまって映画館に通い続けて今に至るのだから人生オソロシイ。

ラッセ・ハルストレム監督がこの作品後、やかまし村の子どもたちを撮ったり(レンタル屋でバイトしてるころ、これ子どもたちに大人気だった)、ハリウッドに進出する。


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50年代のスウェーデンが舞台。
父は遠洋で仕事をしており、まったく帰ってこない家庭に育つイングマル。
兄とはケンカばかりで、それは病気の母の癇癪の原因となっている。
母の病気が重くなり、夏休みの間兄はおばあちゃんの家へ、イングマルは叔父のもとに預けられることに。
不安でいっぱいのイングマルだったが、ユーモラスな叔父はよき理解者で、彼は田舎の生活にすぐになじむ。
友だちもでき、ペットホテルに預けてきた愛犬のシッカンのことは気になるけれど、元気に日々をすごすイングマルだった・・・

さすがに大好きな映画でも20年以上に見たきりだったので大分細かいところを忘れていた。
当時はそんなに暗い印象は抱かなかったけれど、辛いシーンがかなりあって驚いた。
母が癇癪を起こして怒鳴り散らす声が聞こえないように、耳をふさいででたらめな呪文を必死に唱えたり、母の為を思ってすることがどんどん裏目に出てしまったり。

せつないなぁ。

自分が見た当時何故この映画にひかれたのか・・・
こういった類の映画を見たことがなかった(それまではハリウッド超大作とかチャップリンくらいしか見たことなかった)からかもしれないし、単に子どもたちが生き生きしてるのが楽しかったからかもしれない。
変な人がたくさん出てきて、イングマルは「ちょっと変わっている」と大人たちから思われている少年なのだけど、もっと変な人なんて世の中にはたくさんいるし、別にそれの何がいけないのか、って感じの空気が気に入ったのかもしれない。
そして辛いことがあっても気の持ちようでどうとでもなる、ということ。
わたしの楽観的な要素って、そういう映画が好きという積み重ねからできているのかも?


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ジゴロ・イン・ニューヨーク [映画]

ブルックリンの本屋を不況で閉めることになったマレーは、友人のフィオラバンテを口説き落とし、男娼ビジネスを始める。
はじめは乗り気でないフィオラバンテだったが、口コミで評判となっていく。

うーん・・・正直全然面白くなかった。
いや、クスッと笑える場面は多々あるのだけれど、全体の盛り上がりにかけるというかなんというか。
主人公の自我がまったく見えないのが難点。
誰にも感情移入ができない。

ま、強いて言えばヴァネッサ・パラディの心情がいちばんわかりやすいんだけど、なんか益々空きっ歯がひどくなったな~などと失礼なことが頭から離れず。
なんで急にユダヤ教なのかもわかんないし、なんか無理矢理宗教とか人種問題を盛り込んだ感じが、映画の方向性をよくわからないくしてる気がする。
予告やポスターを見た限り、洒脱な大人映画を想像してたんだけどな~
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