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ほとりの朔子 [映画]

浪人生の朔子は旅行に出るおばの留守宅に、もうひとりのおばとともに夏の間滞在することに。
そこにはおばたちの友人や隣人などが出入りしていた。
仕事に集中するおばをよそに、束の間の夏休みを満喫する朔子だった。

ポスターのデザインにもなっている水のほとりにたたずむ朔子の姿がぞっとするほど美しい。
ポスターを見てきれいだな、と思っていたが、映像はなお美しかった。

特に何かが起こるわけではない。
朔子の浪人生という立場からくるよるべのなさが妙に心地いい。
人と人との間をふわふわと漂うように、その仲が深まっているような離れているような。
福島から家族と離れ避難してきた少年との淡い関係がこの映画のキモではあるけれど、ひとすじなわではいかない大人の世界の描き方もまたうまい。

二階堂ふみは地獄でなぜ悪いと並行してこの映画を撮影していた、とたしか以前新聞で読んだけど、あれだけ方向性の違う役を・・・大したもんだ。
福島出身の少年を演じたのは大賀。
どこかで見たことのある顔・・・八重の桜で徳富蘆花を演じていた子だった。
美形じゃないけど独特の存在感があっていい感じ。

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久々に夢中になったドラマ [日記]

なぞの転校生 DVD BOX(5枚組)
東宝 (2014-05-14)
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1月スタートのドラマが終了、というかもう4月か。
ぼちぼち本数は見ていたけど、断然面白かったのが眉村卓原作のなぞの転校生
昔ドラマ化はされていたようだけど、わたしはそちらは知らない。
とにかく映像が美しい。若さ故の美しさとかもろさはかなさ、微妙な距離感。
そういうのを映像と音楽で見事に表現していた。
あまりに気に入ったのでDVDボックスを買うかどうか迷っている。
かさばるから本当は買いたくないんだけど・・・健くんのドラマのも買ったことないのに・・・
4/6日曜からBSジャパンで再放送するようなので、もう一度見て買うかどうか決めよう。
ほぼパーフェクトに気に入っているのだけれど、オープニングとエンディングの曲の歌声が好みじゃなくてそれだけが残念。
またそこに流れる映像が素敵なので余計に無念じゃ。

あと思ったよりもよかったのが、鼠、江戸を疾る。
赤川次郎原作だそうで、この方、時代小説も書くとは知らなかった。
毎回小粒だがピリッとひきしまった内容で、滝沢くんと忽那譲の兄妹掛け合いが楽しくて。
新感覚時代劇、といった感じ。

てなわけで4月からは待望の健くん主演のドラマビター・ブラッドが始まるのです!
原作とはちょいちょい設定が違うようだけど、予告を見る限りは面白そうな感じ。
楽しみです。


なぞの転校生以上にわたしを魅了してくれることを祈る・・・

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3月読了 [本]

きよしこ (新潮文庫)
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重松 清
新潮社
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重松氏のつむぐ物語は思わず知らず涙腺を刺激されてしまうのがちょっとイヤ・・・
吃音の少年の成長物語。



先生と僕 (双葉文庫)
先生と僕 (双葉文庫)
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坂木 司
双葉社 (2011-12-15)
売り上げランキング: 30,879

中学生から家庭教師のフリをしてほしいとスカウトされた大学生。
難?事件を軽やかに解きほぐす中学生と、役に立っていなさそうで重要な役割を果たす主人公。
まあ、軽やかに読めます。


ぜんぜんたいへんじゃないです。
朝倉 かすみ
朝日新聞出版
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あまり作家のエッセイ本は読まない(新聞などの連載中は別)のだが、これはタイトルが面白かったのと、あまりに脱力な筆運びについつい手に取ってしまった。


ユリゴコロ (双葉文庫)
沼田 まほかる
双葉社 (2014-01-09)
売り上げランキング: 5,262

まほかる氏らしい不穏な空気満載。
残されたノートの謎と、行方不明の婚約者の謎が二重になっていて読みごたえはある。



まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
三浦 しをん
文藝春秋
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ドラマと映画がとてもよかったので、なんとなく読む機会を逃していた。
あれだね、映像は映像、原作は原作でそれぞれ面白いって稀有なこと。
面白いだけの話ならだれでも書けるかもしれないが、それにプラスアルファの心に響く要素を含ませるのが、三浦しをんって絶妙に上手い。


舟を編む
舟を編む
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三浦 しをん
光文社
売り上げランキング: 818

これも映画がとてもよかった。松田龍平が役者として一皮むけた作品だった。
そして、原作もやはり面白くて!
無性に辞書がほしくなる、一枚一枚その紙の感触を確かめたくなる!


沖で待つ (文春文庫)
沖で待つ (文春文庫)
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絲山 秋子
文藝春秋
売り上げランキング: 150,494

絲山氏の書く物語は読むとものすごく突き放された気がする。
これもそう。
わたしも死んじゃった友達に幽霊でもいいから会いたいな、などと思ってしまった。


塗られた本 (講談社文庫)
松本 清張
講談社
売り上げランキング: 62,122

生活力のない売れない詩人である夫の本を出したい一心で出版社を立ち上げた女の奮闘と孤独。
面白いが描写が少々くどいなぁ、と思ったらやはり連載小説だった。
連載小説を出すときって、やはり手直しはいれなきゃいけないよな、と思う。
ウィキに2007年にドラマ化とあり、誰が主役を?と思ったら沢口靖子だって。
あかん、それは色気が足らなさすぎる!!



せんだって熊本旅行の時に購入。
食べ物にまつわる女の子の物語が短編形式でおさめられている。
ほっこりするものもあり、砂をかむような話もあり。やはり漫画はあなどれない。
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